不動寺は、上州南牧谷の奥深い黒瀧山の岩壁から滝しぶきの舞う処で、山門から不動堂、大雄宝殿(本堂)、黒瀧泉そして開山堂へと奥に続いています。上州の奥ノ院とも称されています。
江戸時代徳川五代綱吉公が帰依した潮音道海禅師によって延宝三年(1675)に中興開山されました。厄除け不動の霊場として千余年の歴史を重ねる古寺であります。
不動堂には、奈良時代に行基が自刻したと伝えられる金躰不動明王が秘仏として祀られています。
(不動寺「しおり」より抜粋)
この樹木は、数本のスギの巨木を中心とする黒滝山不動寺の林の代表的なものである。
このあたりは岩山が多く、スギなどの樹木の生育には、あまり良い条件でないところで、これだけの大木に成長するのには数百年の年月を必要としたと思われる。
(現地解説版より抜粋)
山岳信仰霊場と千余年の歴史を重ねる黒瀧山不動寺の周辺には、観音岩、九十九谷の岩壁、馬ノ背渡り、鷹ノ巣山の絶壁、幕岩などがあり登山客も多い。
下仁田町から南牧村に入り南牧川に架かる小沢橋を渡り黒滝山不動寺方面に向かう。約4㎞程細い坂道を終点まで進むと不動寺の駐車場があり、参道を歩く。