大量に降り注ぐ落ち葉は小山を成すが、専業農家の所有者は米ヌカなどをまぜて堆肥にする。
恩恵はほかにもある。夏は涼しく、空気を浄化してくれ、鳥が来る。所有者が子どものころはサンコウチョウやフクロウもいたという。洞にはニホンミツバチも住み着いているそうだ。複雑な自然の生態系を体現してみせる木であり、根元には稲荷がまつられている。
いちばん美しいのは新芽の季節。5月ごろ、まるで着物を脱ぐように葉が落ちると、赤い芽が生まれる。「扇の舞のようですよ」と所有者は語る。(桐生タイムズより)
「若い木はヤリのような尖った形をしていますが、内容が整って完成する年になると、姿が丸くなる。この木も人間でいえば超老人、苦労したでしょうが、いろんなことを教えてくれます」(桐生タイムズより)所有者の言葉である。
県道3号前橋大間々桐生線と県道75号伊勢崎大間々線の「宿」交差点を県道75号線を北に450m龍真寺入り口手前を左折し、400m直進すると正面左手の民家の後ろに見える。