寺伝では、金蔵寺43世観純が文政年間(1818~1820)に植えたという。花は白である。
この木の花が満開時には、付近の人達が里芋の種を取り出して植えつけるので、「芋植え桜」と呼んでいる。自然現象の中から農作業の適期を学ぶ古い農法の一つである。
エドヒガンザクラの枝垂れ型である。枝垂れる木には、サクラ、カツラ、クリ、ブナ、シラカバ、ナラ、ニレ、モミなどがある。
サクラはバラ科サクラ属の総称で、日本原産は9種、栽培品種は800種に及ぶ。 エドヒガンザクラは、本州、四国、九州の山地、朝鮮、中国に分布する。
サクラ材は、狂いが少なく、切削も容易で光沢がでる。器具材、建築材、家具材
楽器材、版木、燻煙材などに用いられる。
渋川市街から県道渋川吾妻線を北に向かい「金井」の交差点を左折したところが金蔵寺である。