北海道小樽の恵比寿神社の大クワ、新潟県佐渡の羽吉の大クワとともに日本三大クワの一つに数えられているが、大きさ、樹姿、樹勢とも特に優れ、まさに日本一のヤマグワの巨樹である。
江戸時代、貞亨三年(1686年)、将軍綱吉のとき、高須隼人が石墨村を検知したときに、この大クワが標木とされて、日本三大名木の一つとして知れ渡ったと言われている。
養蚕の神としての群馬の象徴である。ヤマグワは、霜害に強く災害時に農民を救ったといわれ、養蚕の神として大切に保存されてきた。
ヤマグワは、雌雄異株の落葉高木で日本、中国、サハリン、インドなどに分布する野生の種で、栽培して養蚕に用いられるのは、ほとんど中国原産のマグワである。
国道沼田水上線の沼田市内「硯田町」交差点を右折して、県道265号線を上牧にむかって進み、石墨町の「石墨一本松」に看板があるので左折して細い道を進むと公民館がある。公民館から徒歩で50mほどにある。