○樹下には健康長寿を祈った百庚申があり、「庚申桜」とも呼ばれる。また、開花が里芋植えの準備の目安とされるとから「芋出し桜」の別名もある。
○庚申塔についての説明によれば、応永25年(1418)称光天皇の御代音覚法印開山の新義真言宗宝性寺奥の院の所在に芽生えた桜だという。
武井氏の祖、新平なる人、諸国行脚修行し権大僧都の位を得、寛政9年(1797)この地に百庚申を建つ、故に庚申桜という、と書かれている。
さらに明治17年(1880)宝性寺廃寺の後も、松井田金剛寺の檀家となり、よくこの地を守ると記されている。
○平成二十六年度樹勢回復事業の現地看板に「平成26年2月14日から15日にかけての大雪により大枝が折損したため、緊急に折損部分を切り戻し防腐剤を塗布する養生を実施した」とある。
○エドヒガン 江戸彼岸
・エドヒガンは、葉が開く前に花が咲く。葉より先に花を咲かせることから「葉(歯)がない」との言葉遊びからウバザクラ(姥桜)の通称もある
・ソメイヨシノが咲くころには既に殆ど散っている。春彼岸の頃に咲くことからヒガンザクラと呼ばれるようになった。
・萼筒が壷型になるのが特徴,花の色は淡紅色、まれに白色。葉の脈が13~15と多い。
・寿命が長く、天然記念物に指定されている名木、巨木が多い。
安中市松井田町市街地を西進、「西松井田駅前」信号を右折、横川松井田線から細野二股を右方向に、細野小学校手前を左折、細道を300mほど進んだ右側にある。