○県内最大のサワラで自生しているものである。
○樹下に阿弥陀堂があり、神行(かんぎょうは地名)阿弥陀堂と呼ばれ、信州から追われてきた仏像を収めたもので、江戸中期のものであろうと言われている。
その仏像の霊験がサワラの大木に乗り移ったとされ、赤ん坊が生まれたとき、この木に触らせると強い子に育つと伝えられ、春秋の彼岸の中日には、信濃、武蔵から参詣人が集まるという。
○サワラは、岩手県中部以南の本州、四国、九州の山地から亜高山帯の沢沿いに自生する日本固有種ヒノキに似ているが、枝がまばらで、樹冠が透けてみえるのが特徴。
葉裏の気孔帯はX字形又はチョウチョ形になる。(ヒノキはY字形)材は柔らかく、軽いので風呂桶に使われるほか建築材とな。また、匂いがないので飯台に珍重される。
○ヒヨクヒバ(イトヒバ)やオウゴンシノブヒバ(ニッコウヒバ、ホタルヒバ)は、サワラの園芸品種である。
国道299号線を西進、楢原トンネル、上野村ふれあい館を過ぎたところ、左折、124号線り神行橋手前を右折、さらに細道を登ったところにある。 神行集落までの道は狭隘で、集落からサワラまでの区間は普通車での通行は更に困難である。