この樹は周囲を田畑に囲まれ、付近のどこからも見ることが出来「苗代桜」と呼ばれて、この花が咲くと苗代をつくりはじめる目安として地元の人々から親しまれてきた。 サクラの語源は、サは田の神をあらわし(サナエ、サオトメ)、クラは神の依代の意という説がある。
花見は、もともとその年の農作業を始めるにあたり、田の神を迎えて祭る行事に関係があるという。昔は、神が宿る山に登って飲食する風習があった。 江戸中期になると山に咲くサクラを誰でも楽しめるように町の近くに植えて名所を作った。 花見に酒がつきものである。神に酒を捧げ、そのお流れと称して酒を飲んだ。
沼田市街地から玉原高原に向かう途中を左折し、中発地町のりんご団地のはずれにある。