溝呂木の鎮守、諏訪神社のご神木。溝呂木は、かつて、沼田街道に沿って栄えた宿場町で、本陣、問屋が備わり、定置人足10人、馬8頭が置かれて旅籠、煮売屋が軒を並べていた。今はケヤキの巨木に往時の面影が偲ばれる。
昭和57年(1982)8月の台風によって、枝が折れ本殿の屋根を壊した折りに、危険な枝を切除したり、樹幹の空洞部内が焚き火による火災で損傷された部位をふさぐなどの治療が行われた。
平成15年(2003)秋に、空洞部の腐朽を抑え、樹勢を回復させるための治療が行われ樹勢も盛んで、ケヤキらしい美しい姿を見せている。
○ケヤキは、古来、社寺、人家等各所に植えられてきた。寿命も長く大木となり象徴にふさわしい樹種である。
○ケヤキの新芽は、春一斉に開かず、木によっても、また枝によっても違い、ところどころムラになって開いてくる特徴がある。
国道353号線、赤城村「溝呂木」交差点手前200mの道路わきにある。