沼田城は、はじめ蔵内城と称し、沼田氏12代の沼田万鬼斎顕泰が天文元年(1532)に建てたが、その後慶長12年(1607)真田信幸が五層の天守閣を建造して沼田城を完成させた。このサクラは、その間に植えられたものといわれる。
幾多の変遷ののち、建物はすべて取り壊されたが、櫓台の石垣とサクラが形見として残った。
春彼岸の頃に咲くことからヒガンザクラと呼ばれ、江戸に多く植えられたのでエドヒガンとなった。
エドヒガンは、葉が開く前に花が咲く。
花は直径約2.5cm、萼筒が壷型であることが特徴。花の色は、淡紅色まれに白色。花柄、花柱、葉柄、葉身などに毛が多い。葉の側脈が13~15と多い。
寿命が長く、天然記念物に指定されている名木、巨木が多い。
沼田市役所北、沼田公園内の城跡、櫓台の上にある。