永く村主神社の御神木として尊崇されてきた。かつては、この樹下で名胡桃郷の大宮八幡、村主八幡、小松八幡の三社が相寄り、三社祭り流鏑馬の神事が明治中期まで行われていた。
神社の境内にケヤキやスギが多いのは、育ちが早く、大木となり、樹型も優れて神域にふさわしい樹として神聖視されてきたためである。
ケヤキは、樹勢が秀でていることや木目が美しいことから「けやけき木」(けやけきは、普通と著しく異なったという意味であるが、尊いとか秀でたという意味で使われる)からケヤキとなったと言われる。ツキノキはケヤキの古語。
枝先が枯れて落ちるので、頂芽を作らない。ケヤキの種子は、枝先の小枝とともに枯れ落ち、風に乗って遠方に飛ぶ。
国道17号線月夜野町「上津大原」の交差点を西に200mほど入ると右手に案内看板があり、右折すると50mほどで神社がある。