○崇禅寺は元久2年(1205年)に開創され、応安3年(1370年)に臨済宗の禅寺として開山されたと寺伝に残る古刹である。当該樹木は本堂の東南側にある。
○イトヒバはヒノキ科サワラ属サワラの園芸品種であるヒヨクヒバの別名である。樹齢は不明であるが、この種としは極めて大きな樹木であり、崇禅寺に関する書籍に記載されているとおり、数百年の樹齢は推定できる。
○昭和57(1977)年の落雷で先端の一部が損傷したが、ほとんどかつての状態まで回復している。
○崇禅寺の本尊阿弥陀如来像は檜材を組み合わせた寄木づくりで全体に漆箔がほどこされており、群馬県重要文化財に指定されている。
○2.28haの崇禅寺境内及びその山林地域はクヌギ、コナラ等の落葉広葉樹林に囲まれており、良好な自然環境を守るため県内5箇所の「群馬県緑地環境保全地域」の1つに指定されている。
桐生市街から県道3号線を前橋方面に進み堤町3丁目のf言号を右折する。渡良瀬川左岸に沿って県道342号r川内町1丁目」の三叉路を左へ進み、450mほどさきのT字路を右折する。後は道なりに約1.3kmで左側に当該樹木のある崇禅寺に至る。