青龍山吉祥寺は、鎌倉の臨済宗建長寺の中核寺としても屈指の名刹として数えられ、南北朝時代の暦応2年(1330)、建長42世円月禅師によって開かれた。
開山当時の上野国利根荘は、鎌倉武士の大友氏の領地であり、九州に移転した大名であった大友氏が、先祖の発祥のこの地に、聖地建立と供養を兼ねて寺を建てたのが始まりである。
○ ヒメコマツが生育する場所に建つ山門は、文化2年(1815)建立。「青龍山」の勅額は光厳天皇の筆によるもので、楼上には文殊菩薩を中心に十六羅漢が安置されている。
○ ヒメコマツは地上3.2mから11枝に分かれてまっすぐに伸びている巨木である。
○ゴヨウマツは、5葉性(葉が5個づつ束生している)から名付けられた。北海道南部、本州、四国、九州の山地、尾根筋、岩上に分布する。
盆栽、庭木に珍重される。材は均質で狂いが少なく、建具、欄間、仏壇彫刻などに使用される。
北海道と中部地方以北に分布する変種のキタゴヨウは、葉がやや長く(6~10cmゴヨウマツは4~8cm)、種子の翼が種子本体と同長又は種子より長い。
○イタヤカエデ
吉祥寺山門の北西方向の山腹に生えており、近くで見ると相当見栄えがある。
根元から0.5mほどのところで、4本に分岐しており4本とも相当な太さで有る
川場村役場の西方に当り、沼田市横塚町から川場スキー場に至る県道263号線(富士山横塚線)に入り口の看板がある。広い駐車場がある。