伊賀野を経て沢渡温泉に通ずる道筋のすぐ脇、南斜面だが比較的平坦な場所にある。
かつてはお宮か御堂があったのではとも思わせる。
昭和20年の沢渡の大火の時、付近の民家や山林は全焼したが、不思議にもこの木だけは難を逃れた。
株元は太い根が横たわり、その太さに圧倒される。
「石川県巨樹の会」の日本モミ番付けによれば、西の小結に格付けされている。ちなみに、東の横綱は、兵庫県丹南町大山宮大手神社の大モミと、中之条町囀石の大モミ、西の横綱は、高知県西土佐村津賀の大モミとなっている。
モミは山地に自生する常緑高木で大木になる。
樹皮は暗灰色でうろこ状にはげる。
球果は長楕円形で直立する。
国道353号線を中之条町から四万温泉方向に進み、沢渡温泉~暮坂峠方向に左折して1.2kmほど行くと道路右側に看板がある。ここを右折して狭い道を進むと人家があり、左手に大木が見える。