勢多郡黒保根村で製糸組合「水沼社」を創設した星野長太郎氏が、明治26年(1893)にアメリカから持ちかえったうちの1本である。(前橋高校、黒保根村の星野家に残る。)
北米東南部、メキシコ原産の針葉樹、高木である。
秋に葉を付けたまま枝と共に落ちる1年生枝を鳥の羽に見立てて名付けられた。1年生枝は、葉が2列に並んで羽状に付く。
樹冠下に気根を林立させ沼地でも良く育つのでヌマスギと呼ばれる。
(気根=呼吸をするための根で、他の木では根腐れを起こすような水湿地でもよく育ち、膝根(しっこん)と呼ばれる呼吸根を出す。乾燥地では余り発達しない)
葉は互生。葉がよく似ているメタセコイア(アケボノスギ)は対生なので見分けられる。
中之条町の国道353号線の市街地を西に向かうと「伊勢町上」の三叉路に出る。この三叉路交差点を右に入る狭い道を進むと吾妻中央高校(旧中之条高校)に至る