○赤城神社中門前に、均整のとれた大木で3本ある。
○天慶の乱で平将門を滅ぼした藤原藤太秀郷(俵の藤太)が献木したと言われる古木である。
伝えによると、俵藤太が平将門について国府(前橋市)に来る途中、赤城神社にご神木として植えたと言われている。この伝説を採れば、樹齢は約1,000年となる。
俵籐太は大ムカデを退治して琵琶湖の竜神を助けた弓矢の名手として名高い英雄で、鎌倉時代、上野国(群馬)東部から下野国(栃木)南部にかけての地域は「秀郷流」を称する大武士団の拠点であった。
○県内には俵藤太にまつわる大スギは、富岡市の貫前、宮崎の両神社、富岡市の妙義神社、高山村の三島神社、前橋の赤城神社などにあるが、これは先人でも年代が測定できないほど昔からあるという意味であろう。
○スギは日本固有の種で、学名はCryptomeria.japonicaという。
地質時代(古生代)に世界に広く繁茂したが、現在は日本にのみ現存する残留植物である。人工造林面積では最大の樹種である。(全国の人工林の43.5%を占める。群馬県は44.5%)
○スギという呼び名は、直ぐき木から、またすくすく育っ木からと言われる。
県道353号三夜沢交差点から北上した正面が赤城神社。神社の境内に林立する杉の老大木の中にある。